農学研究院 生物生産科学部門
顔写真
准教授
山田   哲也
YAMADA   Tetsuya


1972年生まれ
博士(農学)
共同・受託研究希望テーマ
共同・受託研究実績
著書
論文
研究業績(その他の活動)
知的財産権・特許
所属学会
研究発表、招待講演等
研究室番号:農学部6号館407
メールアドレス
http://www.tuat.ac.jp/~pbioche
m/

本学・兼務所属

農学部 生物生産学科
農学府 生物生産科学専攻
グローバルイノベーション研究院 


教育と研究

比較ゲノム・トランスクリプトーム解析等による植物の有用遺伝子の探索

遺伝子組換えやマーカー利用選抜など,植物の品種改良を効率化する分子育種法が確立されている.しかし,それらの手法は,目的形質の改変につながる有用遺伝子が同定されていることが前提となるため,適用可能な形質は限られている.また,有用遺伝子の同定に用いられている既存の手法は,実験系統群の育成や高密度連鎖地図の構築など,多大な労力と費用をかけて整備された研究基盤が不可欠であり,そのような基盤のない植物種には適用できない.そこで,私の研究では,種を問わず有用遺伝子を同定できる新たな手法を確立し,分子育種法の適用が可能な形質を増大させることを主な目標としている.具体的には,プログラム細胞死が関与する二つの遺伝形質(花弁老化および雑種致死)を実験モデルとし,生理遺伝学的解析や次世代シーケンサーを用いた比較ゲノム・トランスクリプトーム解析などで得られた知見に基づいて候補遺伝子を選抜し,それらの遺伝子の機能を逆遺伝学的に解析することで,各形質を支配する遺伝子群の同定を試みている.



職歴

2000/04-2001/12 茨城県農業総合センター生物工学研究所流動研究員
2002/01-2004/12 日本学術振興会科学技術特別研究員
2005/01-2005/09 農業・生物系特定産業技術研究機構花き研究所非常勤職員


出身大学院等・出身学校

2000年 東京農工大学連合農学研究科生物生産学専攻  博士課程修了
1997年 茨城大学農学研究科資源生物科学専攻  修士課程修了
1995年 茨城大学農学部資源生物科学科  卒業


研究分野

育種学
遺伝・ゲノム動態
植物生理・分子
分子生物学
応用分子細胞生物学


研究分野・キーワード

分子育種,プログラム細胞死,老化,RNA干渉,遺伝子組換え,アサガオ


研究テーマ

比較ゲノム・トランスクリプトーム解析による花の寿命を支配する遺伝子群の探索 2011/04-2015/03 (KEYWORD:アサガオ,次世代シーケンサー,老化,プログラム細胞死)  概要:花弁老化の開始時期に顕著な差異のあるアサガオ系統間で,次世代シーケンサーを用いた比較ゲノム・トランスクリプトーム解析を行い,その差異に関与する遺伝子群を同定する.同定された遺伝子は,花の寿命を支配している分子機構の解明や切り花等の花持ち性の改良に利用することができる.
 
雑種致死の誘導および高温回避におけるオートファジー関連遺伝子群の機能解析 2012/04-2015/03 (KEYWORD:タバコ属種間雑種,野生種,遠縁交雑,生殖的隔離,致死性,プログラム細胞死,アポトーシス)  概要:本研究では, N. suaveolens x N. tabacumの培養細胞および実生に現れる高温条件下での致死性回避へのオートファジーの関与を明らかにすることを目的とする. 具体的には, 1)高温条件下で培養した雑種実生および培養細胞において,オートファジー関連遺伝子の発現量が増加していることを確認する.2)オートファジー関連遺伝子のノックダウンにより高温条件下で致死性が回避されなくなることを確認する.
 
雑種致死克服機構におけるDNAメチル化等のエピジェネティック制御の関与 2012/04-2015/03 (KEYWORD:タバコ属種間雑種,遠縁交雑,生殖的隔離,プログラム細胞死,次世代シーケンサー,DNAメチルトランスフェラーゼ)  概要:N. suaveolens x N. tabacumの雑種実生や培養細胞では,雑種致死を克服した個体や細胞が比較的高い頻度で生じるが,その克服機構の詳細は明らかにされていない.本研究では,雑種致死の克服が自然突然変異ではなくエピジェネティックな遺伝子の発現抑制によって生じていることを証明するため,致死を克服した個体や細胞におけるDNAメチル化の頻度やDNAメチル化によって発現が抑制された遺伝子をメチル化依存性DNA切断酵素や次世代シーケンサーを用いて特定する.
 
バイオ肥料による作物の収量増加に関わる遺伝子群の同定 2012/04-2017/03 (KEYWORD:TUAT1株,TU13株,イネ,ひとめぼれ,次世代シーケンサー,比較トランスクリプトーム解析,GO解析,パスウェイ解析)  概要:窒素固定細菌(Bacillus pumilus TUAT1株)をバイオ肥料としてイネに接種すると収量が増加することが報告されている.本研究では,そのような収量増加に関わるイネおよびTUAT1株の遺伝子群を同定するための基礎的知見を得ることを目的とし,1)TUAT1株の全ゲノムDNA塩基配列の解読,2)TUAT1株の接種がイネ実生の初期成長に及ぼす影響の調査,3)TUAT1株を接種したイネ実生の根における比較トランスクリプトーム解析を行う.
 
ファストプランツの胚軸色の違いに関わる遺伝子の同定 2012/05- (KEYWORD:Brassica rapa,メンデルの法則,教材,遺伝学,アントシアニン合成関連遺伝子)  概要:本研究は,ファストプランツ(Brassica rapa L.)の系統間で見出された胚軸色の違い(紫と緑)に関わる遺伝子を同定し,その遺伝子の系統間多型を検出することを目的とする.
 
花弁老化の制御機構におけるオートファジーおよびメラトニン関連遺伝子群の機能解析 2013/04-2018/03 (KEYWORD:アサガオ,14-3-3タンパク質,セロトニン,AANAT,プログラム細胞死,RNAi)  概要:開花前後のアサガオ花弁におけるオートファジーおよびメラトニンの合成に関わる遺伝子群の発現を調査し,主に機能している遺伝子を特定する.特定された遺伝子について,RNAi法による発現抑制を行い,花弁老化における機能を明らかにする.
 


受賞学術賞

日本育種学会奨励賞 (2008/03)



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