農学研究院 生物生産科学部門
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准教授
大津   直子
OHTSU   Naoko



農学博士
共同・受託研究希望テーマ
共同・受託研究実績
著書
論文
研究業績(その他の活動)
知的財産権・特許
所属学会
研究発表、招待講演等
研究室番号:6号館309号室
メールアドレス

本学・兼務所属

農学部 生物生産学科
グローバルイノベーション研究院 


職歴

2000/04-2003/03 日本学術振興会特別研究員DC1
2003/05-2004/03 北海道大学大学院農学研究院博士研究員
2004/04-2007/12 アメリカ合衆国アイオワ州立大学博士研究員
2008/04-2009/09 (独)理化学研究所植物科学センター基礎科学特別研究員
2009/10-2012/03 東京農工大学女性未来育成機構 助教
2012/04-2012/12 東京農工大学大学院農学研究院 助教
2013/01-2016/02 東京農工大学大学院農学研究院 講師
2016/03- 東京農工大学大学院農学研究院 准教授


出身大学院等・出身学校

2003年 東京大学農学系研究科応用生命化学専攻  博士課程修了


研究分野

植物栄養学・土壌学


研究分野・キーワード

硫黄栄養、グルタチオン代謝、窒素固定


研究テーマ

植物におけるグルタチオン分解代謝の研究 (KEYWORD:硫黄代謝、グルタチオン)  概要:グルタチオンはγ-GluCysGlyからなるトリペプチドであり、植物体内における抗酸化物質としてストレス応答に重要な役割を果たしている他、重金属をキレートして解毒する役割もある。さらにグルタチオンは高濃度で安定的に存在できるため、有機態硫黄や窒素の貯蔵、輸送形態である。このためグルタチオンの分解は、体内の硫黄や窒素代謝に大きな影響を与える。例えばグルタチオンの分解産物であるシステインからは、たんぱく質、ビタミン、補酵素、抗菌物質、がん予防成分など様々な有用硫黄化合物が作られる。グルタチオンはエネルギーを使って合成されるにも関わらず代謝回転が速いことから、グルタチオン代謝は植物体内で重要な役割を果たしていると考えられる。グルタチオン代謝経路を同定し、硫黄や窒素代謝に与える影響を解明する。
 
硫黄栄養と共生窒素固定との関係(欧州との共同研究) (KEYWORD:nitrogen fixastion, sulfur nutrition)  概要:マメ科植物−根粒菌の共生機構においては、周辺土壌環境中の硫黄栄養状態が大きく影響すると考えられる。根粒菌内の窒素固定を行う酵素であるニトロゲナーゼタンパク構成には硫黄が不可欠であり、ニトロゲナーゼに還元力を与えるフェレドキシンにも硫黄が含まれている。近年、工場における排煙脱硫装置の普及や、肥料の高品質化により、硫黄欠乏が世界的に広がっている。このような土地でもダイズを初めとするマメ科植物の生産性を高く保つための施肥方法を、根粒菌との共生に焦点を当てて研究している。このテーマにおいて、硫黄欠乏の広がる欧州との共同研究を行っている。
 
硫黄源改変による作物生産性改善の研究(筑波大、九大との共同研究) (KEYWORD:sulfate, thiosulfate, plant)  概要:植物は硫黄源として主に硫酸を根から吸収し、体内で還元して同化することにより、硫黄を利用している。一方大腸菌や酵母、シアノバクテリアにおいては、チオ硫酸塩を硫黄源とすると生育が硫酸塩よりも促進されることが知られている。チオ硫酸は硫酸よりも酸化数が少ないため、同化利用する際の還元力やエネルギーが節約できるためと考えられる。本テーマでは、筑波大学、九州大学との共同研究において、異なる硫黄源が植物の生育に与える影響を調べ、硫黄源改変による作物生産性改善の可能性を探る。
 
グルタチオンが重金属動態に与える影響(秋田県立大との共同研究) (KEYWORD:glutathione, cadmium, zinc, heavt metals)  概要:秋田県立大学の中村准教授は、グルタチオンを根に与えると、植物の有害物質カドミウムの地上部への移行が低減すること、葉に与えると、人間にとって重要なミネラルである亜鉛が葉に蓄積することを見出した。本研究テーマでは中村教授らと共同で、これら現象のメカニズム解析を行い、人の健康につながる作物栽培への応用を目指している。
 


受賞学術賞

日本農学進歩賞 (2010/11)
日本土壌肥料学会奨励賞 (2010/09)



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