農学研究院 応用生命化学部門
助教
鈴木   絵里子
SUZUKI   Eriko


1981年生まれ
博士(理学)
共同・受託研究希望テーマ
共同・受託研究実績
著書
論文
研究業績(その他の活動)
知的財産権・特許
所属学会
研究発表、招待講演等
研究室番号:農学部1号館216
Tel. 042-367-5724
メールアドレス

本学・兼務所属

農学部 応用生物科学科
農学府 
連合農学研究科 


教育と研究


微生物が創り出す低分子化合物の中から、生理活性物質のスクリーニングを行い、癌や脂質代謝異常症、脳梗塞などの疾患を対象とした創薬開発を目標に研究を行っている。癌細胞と微生物との共生による微小環境の変化とその機序についても解析を行っている。


職歴

2008/04-2010/03 慶應義塾大学医学部泌尿器科特別研究助教
2010/04-2013/03 東京農工大学女性未来育成機構助教
2013/04- 東京農工大学大学院農学研究院応用生命化学部門助教


出身大学院等・出身学校

2003年 慶應義塾大学理工学部応用化学科  卒業
2005年 慶應義塾大学大学院理工学研究科基礎理工学専攻  修士課程修了
2008年 慶應義塾大学大学院理工学研究科  博士課程修了
2010年 慶應義塾大学大学院医学研究科  博士課程中退


研究分野

細胞生物学


研究分野・キーワード

微生物が生み出す、血栓溶解活性を有する化合物、慢性炎症やメタボリックシンドロームなどを改善する化合物などについて研究しています。私達の発見した化合物の中には、既に動物モデルで、脂肪肝や脳梗塞への優れた治療効果が見出されているものもあり、現在医薬開発を進めています。また、最近では、癌と低酸素培養真菌の共培養上清中に、癌幹細胞の形質を有し、より腫瘍形成能の高い癌幹細胞亜集団(holoclone)の増殖抑制活性を見出し、活性物質の同定と、作用機序解析も行っています。


研究テーマ

サル心原性脳梗塞モデルにおける抗炎症性血栓溶解薬SMTP-7およびt-PAの作用機序の相違 (KEYWORD:血栓溶解剤、脳梗塞、抗炎症作用、標的分子探索)  概要:東京農工大学農学部発酵学研究室にて1996年に発見された生理活性物質Stachybotrys microspora triprenyl phenol (SMTP)は、plasminogen modulatorとして作用し、内因性の線溶系の活性化を促し、血栓溶解活性を発揮する低分子化合物群である。既にげっ歯類や霊長類の脳梗塞モデルにおいて、tPAに勝る非常に優れた脳梗塞改善効果が示されており、SMTP誘導体の一つは現在急性期脳梗塞を対象に臨床開発が進行中である。SMTPが血栓溶解活性と機序の異なる抗炎症作用を有することに着目し、SMTP化合物の標的分子を探索し、可溶性エポキシドハイドロラーゼ(= soluble epoxide hydrolase; sEH)を抗炎症作用発現の標的分子と同定した。
 
癌・真菌共生環境で産生される癌幹細胞増殖抑制因子の同定と作用機序解析 (KEYWORD:癌幹細胞、菌叢、腫瘍微小環境)  概要:腫瘍を構成する多様な微小環境、特に腫瘍内部の低酸素状況下で癌と共生する微生物菌叢は癌の進行を正負に制御する‘oncobiome’として注目されている。この菌叢に関して、メタゲノム解析の結果、ヒトと遺伝的に近縁且つ、類似の代謝経路を有する真菌の割合が8割を占めることが明らかになっている。高悪性度前立腺癌細胞PC-3より樹立されたPC-3 holocloneは、その細胞集団のわずか数%を占める一方で単独での増殖能や腫瘍形成能が極めて高く、癌幹細胞としての特性を有する細胞亜種である。これまでに、酵母Saccharomyces cerevisiaeと前立腺癌細胞PC-3の低酸素環境下での共培養上清中に、PC-3より樹立した上記の癌幹細胞亜種であるPC-3 holocloneの増殖を負に制御する因子が存在することを明らかにした。
 


受賞学術賞

Travel Grants for Young Investigators, The 1st Joint Meeting of ISFP and PA Workshop (2016/10)
日本血栓止血学会学術奨励賞 (2015/05)
Young Investigator Awards, 24th International Society on Thrombosis and Haemostasis (2013/07)
Young Investigator Awards, 23th International Society on Thrombosis and Haemostasis (2011/07)
国際学会論文発表奨励賞 (2007/11)
21世紀COEプログラムベストポスター賞 (2006/09)



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